DHMBAとはを表現するカバー画像

とは

ワタナベオイスターDHMBAディーバゼリーSの機能性関与成分は、株式会社渡辺オイスター研究所が発見し、機能性を証明した、「牡蠣肉抽出上清由来3,5-dihydroxy-4-methoxybenzyl alcohol(以下、DHMBA)」です。

DHMBAは直接的抗酸化物質としての即効性と、間接的抗酸化物質としての持続性を持った、酸化ストレスから身体を守る優れた抗酸化物質です。

DHMBA構造式
DHMBA構造式
還元についての図

見つけた!
新規抗酸化物質

2006年

「おかしいな、TBARS値(脂肪がどれだけ酸化されたかを示す数値)は有意に低下したのに、SODは活性してないぞ」――2006年のある日、弊社研究所の一室で、社長・渡邉貢は疑問を抱きました。

牡蠣肉エキスの上清(上澄み)を投与したマウスの腎中を調べたところ、過酸化脂質の値は明らかに低下して、活性酸素が消去されたことを示しているのに、活性酸素を消す酵素であるSODの働きに有意な上昇は見られなかったからです。

活性酸素を消去する方法は2つ。1つはSODなどの抗酸化酵素で消す方法。もう1つは、
抗酸化物質の投与です。しかし、従来、牡蠣肉エキスの中には抗酸化物質はあまり含まれていないことになっていました。

「だが、マウスの体内の活性酸素の減少は、SOD以外の抗酸化物質によるものと推察される。ということは、牡蠣肉エキスの上清には、未発見の抗酸化物質があるに違いない」

この気づきが、ほどなくして、
牡蠣肉抽出上清由来の新規抗酸化物質DHMBAの発見をもたらしました。

2007年

翌2007年には、渡邉が牡蠣の分析結果から、牡蠣肉抽出上清中に何かわからないが抗酸化物質かもしれないピークを発見。

2010年

北海道大学と共同研究をはじめ、2010年に牡蠣肉抽出上清より新規抗酸化物質DHMBAを同定できたのです。

2019年

DHMBAディーバゼリーの、日常生活で生じる中高年の疲労感を軽減する機能と体に対する安全性が消費者庁から認められました。(届出番号:D538)

2021年

「疲労軽減作用」と体に対する安全性に加え、「ストレス(イライラ感)緩和」と「睡眠の質(夢み)向上」の2つの機能が、消費者庁から認められました。(届出番号:G8)

ミトコンドリア内の
活性酸素も消去できる

DHMBAには、「抗酸化物質のエリート」と呼びたくなるような、“極めて稀”な特性がありました。それは「両親媒性」。水にも油にも溶ける性質です。

細胞への浸透を比較した図

水にも油にも溶けるということは、油成分の多い細胞膜にも、水成分の多い細胞の内側にも入り込み、細胞の奥深くにあるミトコンドリアの活性酸素までも効率よく消せるということです。

このような性質を持つ抗酸化物質は滅多に存在するものではありません。

たとえば代表的な抗酸化物質であるビタミンCは水溶性なので、水成分の多い血液にはよく溶けますが、油成分の多い細胞膜にははじかれて、なかなか内側に入ることができません。同じく代表的な抗酸化物質であるビタミンEは脂溶性なので、油成分の多い細胞膜内には入り込めますが、水成分の多い、細胞のなかまでは入り込むのが難しいため、こちらもミトコンドリアへの到達は困難です。

ミトコンドリアは、人間が活動するためのエネルギーであるATP(体内で、ブドウ糖から産生される高効率のエネルギー)を産生しながら、同時に、たくさんの活性酸素も発生させています。

ミトコンドリア内の活性酸素を消去する仕組みを表した図

両親媒性を活かして細胞の奥深くまで到達し、ミトコンドリアの活性酸素を消去できるDHMBAは、非常に効率的な疲労回復物質であるといえます。

でも、それだけではありません。

ストレス(イライラ感)の緩和、睡眠の質(夢み)の向上、疲労感軽減作用以外のさまざまな可能性も、DHMBAには期待されています。

公園内を散歩する親

DHMBAは
抗酸化物質の女神

栄養成分の宝庫として、海の生物の王様と言われている「牡蠣」。その牡蠣から発見されたDHMBAは、抗酸化物質の女神です。

1、抗酸化力は圧倒的

DHMBAには、代表的な抗酸化物質である「ビタミンC」の約2.3倍、コーヒー等に含まれる「クロロゲン酸」の約6倍もの抗酸化力があります。

抗酸化力の比較
(Keap1-Nrf2経路活性化)

DHMBAと他の抗酸化物質の細胞に対する安全性を比較したグラフ
コーヒーなどに含まれるクロロゲン酸よりも、ローズマリーなどに含まれるロス
マリン酸よりも、DHMBAは細胞を生存させ、細胞に抗酸化酵素を作らせる
Keap1-Nrf2経路を活性化させた。
この図は以下の文献を基にしています。
Journal of Functional Foods, 35, 245-255 (2017)

2、突出した安全性

細胞に対する毒性を調べる試験では、漢方で有名なウコンに含まれる「クルクミン」1滴で半数の細胞が死滅したのに対して、DHMBAは5滴以上投与しても細胞は一つも死滅しませんでした。意外なところでは、トマトの「リコピン」と比較してもDHMBAは5倍近い安全性を示しました。

安全性の比較 (IC50グラフ)

DHMBAと他の抗酸化物質の抗酸化力を比較したグラフ
細胞の抗酸化経路を活性化させることのできる抗酸化物質を比較すると、DHMBA
はウコンのクルクミンやトマトのリコピンの5倍安全だった。
この図は以下の文献を基にしています。
Journal of Functional Foods, 35, 245-255 (2017)

3、DHMBAは、
血液脳関門を突破!
だから脳内の活性酸素を
しっかり減少できます

どんなに素晴らしい抗酸化物質でも、脳内で作用するには「血液脳関門」という脳のセキュリティを通過できなくてはなりません。脳の毛細血管は、血液中の物質の輸送を厳しく制限する「関所」のような構造をしているからです。(脳・神経科学入門講座 前編 改訂版)
DHMBAは弊社で実施した実験によって、血液脳関門を通過して、脳内の活性酸素を消去することが確認されています。( Medical Science Digest 41(11), 26-29, 2015)

血液脳関門の機能と構造を表す図

脳内の活性酸素を消去できるDHMBAディーバゼリーS成分

DHMBAディーバゼリーSと同じ成分(DHMBA含有抽出物)の投与は、異常に活性酸素が高いラットの脳内活性酸素を低下させることが証明されています。(日本未病学会雑誌、26(1), 1-7, 2020)

脳中8-OHdG濃度(脳内活性酸素量)の変化

DHMBA摂取による脳内活性酸素量の減少を表すグラフ

DHMBAありの
牡蠣肉エキスと
DHMBAなしの
牡蠣肉エキスを比べました

DHMBAの腎臓を始めとする各臓器の抗酸化作用を確認しました!

ストレスを過剰に受けたマウスを、3つの群に分け、それぞれに水、「DHMBAありの牡蠣肉エキス」、「DHMBAなしの牡蠣肉エキス」を与えました。
その結果、「DHMBAありの牡蠣肉エキス」を与えたマウスでは、各臓器(肝臓、腎臓、膵臓、脾臓)の活性酸素は消去されたため、活性酸素によって酸化された脂質の量が最も低く、DHMBAの脂質抗酸化作用が確認されました。

また、「DHMBAありの牡蠣肉エキス」のみで腎臓中のDNAの抗酸化作用が確認されました。
腎臓では、脂質の抗酸化とDNAの抗酸化の両方が認められ、DHMBAは腎臓に対する有効性が観察されました。
このDHMBAによる各臓器の抗酸化作用は、DHMBAが疲労感軽減の機能性を発揮する成分(機能性関与成分)であることを証明しています!

腎臓中の抗酸化作用

DHMBA摂取による脳内活性酸素量の減少を表すグラフ
DHMBA有群のみに腎臓中のDNA抗酸化作用が観察され、腎臓中のDNA抗酸
化に由来する疲労軽減作用が示唆された。
この図は以下の文献を基にしています。
薬理と治療 45 (1), 25-33 (2017)

各臓器の脂質の酸化量の変化
(MDA値)

DHMBA摂取による酸化脂質量の減少を表すグラフ
肝臓、腎臓、膵臓、脾臓のいずれも、DHMBAありの牡蠣肉エキスを与えたマウスは、
臓器中の脂質の酸化の度合いを示すMDA値が有意に低かった。
この図は以下の文献を基にしています。
薬理と治療 45 (1), 25-33 (2017)